家庭でできる性教育⁉どう取り入れてる?

家族×子育て

なぜ幼児期の性教育が大切なのか?

性教育とは

性教育は「いのち・からだ・健康」の学問。性は知識や学習によって形作られる「文化」でありそのしくみの基本は「自然科学」。

ーおうち性教育はじめます by ㇷクチマミ/ 村瀬幸浩 著

性教育を学んでいく中で、性教育が「子作り」だけに関することではないと初めて知りました。私が子どもの頃は、家庭でも学校でも性に関する話をすることが恥ずかしいことで、避けるべきだと思っていたんです。そのため、私自身が十分に学んでいなかったため、性教育に対して間違った認識をしていたことに気づきました。今、我が子たちが大人に成長していく過程で、しっかりとした知識を持つことの大切さを感じています。

性教育をすることで

・性的なトラブルを避けることができる

幼児のうちから性について正しい知識を持つことで、不適切な接触や危険な状況を回避する力が身につきます。「嫌なことは嫌と言っていい」「自分の体は自分のもの」と教えることで、子どもを守ることにつながります。また、性加害者になることも防ぐことができます。

・自己肯定感の高い人間になる

自分自身の体を知り、大切にすることは、心と体の健康において非常に重要です。自分の体について理解を深め、性について前向きに考えることができるようになると、自分に対する自信が高まり、もっと自分のことを好きになれるようになります。自分を大切にすることが、より良いライフスタイルを送るための第一歩です。

・自分で選択・判断できるようになる

正しい知識を持っていることは、自分を守るための大切な第一歩です。知識を深めることで、どんなことがリスクになるのか、どのように判断すれば良いのかがわかります。そして、自分の気持ちに正直になり、嫌なことがあればきちんと『NO!』と言えるようになります。自分の判断力を養うことで、何より自分自身を守ることができるようになるのです。

取り入れようと思ったきっかけ

私は以前、地元の助産師さんが「幼児期からの性教育セミナー」などを開催していることを知っていましたが、「まだ勉強しなくても大丈夫だろう」と思い、特に意識することはありませんでした。

しかし、第3子の妊娠がきっかけで、6歳の娘から「赤ちゃんはどうやっておなかに入ったの?」という素朴な質問をされました。その時、私は「どう答えればいいのだろう?」と戸惑ってしまったのです。妊娠の流れや女性の体の仕組みなど、知っているはずのことなのに、いざ説明しようとすると言葉がうまく出てきませんでした。

結局、その時は「間違ったことを教えたくないから、調べてからお話しするね。」と伝え、娘は納得してくれましたが、母親として自分が女性の体についてうまく伝えられなかったことに、少しがっかりした気持ちになったのを覚えています。

この出来事がきっかけで、子どもに正しい知識を伝える大切さに気づきました。

私が家庭で取り入れている性教育の進め方

「正しい名称」で伝えよう

特に幼児向けの性教育では、体の部位を正しい名称で教えることが重要だそうです。なので、質問をされたときは恥ずかしがらずに、淡々と自然に話すことを心がけています。そうすることで、子どもも性に対してオープンな意識を持つことができるのではないかと考えています。(私は話すときに「お医者さんになったつもり」で伝えています。)

また、子どもたちには「そこは触ったら汚いよ!」「触ったら恥ずかしいよ!」といったネガティブな表現は避けるようにしています。例えば、トイレに行った後に「手を洗いたくない」と言ったときには、「体の中に入ったウイルスが便になって出てくることがある。それが手について、いろいろな場所に広がると、一緒にいる人に病気がうつることがあるんだよ。だからトイレの後は手を洗おうね。」と、お医者さんモードで伝えるようにしています。

「プライベートゾーン」を教える

子どもへの性教育には、日常の中で自然に伝えるのが大切です。そのために、わが家で実践している方法をご紹介します。

最初に、「プライベートゾーン」についての絵本を子供の年齢の合わせて選んでおき、絵本の棚に飾っておきました。約1週間後くらいに子どもが興味を持ち、「この本を読んで!」と言ってきたときに読んであげました。読んだ後に、「プライベートゾーンにはどんなところがあったかな?」などクイズ形式で体の大切な部分について教えました。

また、お風呂の時間も大事なタイミングです。子どもたちが3歳になったくらいから子どもたちに自分の体は自分で洗うことを伝え、実践できるように助けています。私自身も、必要な時以外は、子どものプライベートパーツに触れないように心がけています。

これらの小さな実践が、子どもに「じぶんの体を大切にする」という気持ちを自然に気付かせる大切な一歩になるので、ぜひ試してみてください。

性教育のタイミングと伝え方の工夫

子どもの質問に正直に答える

子どもに「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」と聞かれた時、誤魔化したり、あやふやにごまかしてしまうのは避けたいと考えています。「コウノトリが運んでくる」などの表現は避け、子どもに伝わりやすい言葉で実際の流れを伝えることが大事です。それでも、いざ説明するとなると、「どう話したらいいのだろう?」と戸惑うこともあると思います。そんなときは、私は「間違ったことを教えたくないから、あとでしっかり調べてから教えるね。」と伝えています。そう伝えると、子どもも納得してくれますし、こちらも落ち着いて説明できます。

自分の恥ずかしいという気持ちはいったん押さえて、子どもに正しい知識を伝えることが大切ですね。

日常生活に自然に取り入れよう

性教育は特別な時間を設けて行うものではなく、日常生活の中で自然に取り入れることが大切です。例えば、お風呂の時間や絵本を読むときなど、リラックスした雰囲気で話をすることで、子どもも素直に受け入れやすくなります。また、私は妊婦検診に通っているので、子どもたちを一緒に診察に連れて行くこともあります。(もちろん、事前に先生の承諾を得ています。)こうした日常的な機会を活用することで、子どもたちも性教育を自然に身につけやすくなります。

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