つい怒ってしまうママパパへ。子どもとの関係が変わる接し方

モンテッソーリ教育

はじめに

1人目の育児は、まるで「正解探し」の連続でした。あれもダメ、これもダメ。静かに、お利口に、迷惑をかけずに…。そんな風に「他人の目」ばかりを気にしていた私が、モンテッソーリ教育と出会って大きく変わることができました。

今回は、私がどのようにして子どもの個性を尊重する子育てへと変えたのか。1人目と2人目の育児の違いや、過去の後悔、そして今取り戻している親子の時間についてお話しします。

1人目の育児は「ねばならない」に支配されていた

母親は“ちゃんとしていなければ”プレッシャーの正体

1人目の時、私は常にイライラしていたように思います。いい母親にならなきゃいけない、「ちゃんとした母親にならなきゃ」「周りに迷惑をかけちゃいけない」そう思えば思うほど、子どもに対しても「こうしなさい」「それはダメ」と厳しくなっていったのです。特に義母が”THE昭和の子育て”の人なので「子どもを騒がせてはダメ」「子どもには親の言うことを聞かせなきゃ」「なんで厳しくいわないの?」「今の子育てはしつけが甘いよね」など、昔の子育てを刷り込まれていた気がします。当時は受け流すということができず、心身的にきつくてそのイライラを子どもにぶつけていた気がします。今思えば、子どもではなく“他人の目”を見ていた育児だったと感じます。

「ダメ!」が口ぐせ。見張るような育児

「2歳までにオムツを取らなきゃ」「一人で寝ないと自立できない」そういった“育児の常識”に縛られて、私は子どもの行動一つひとつに目を光らせていた気がします。その結果、上の子は人の目を気にする性格になり、失敗を恐れ、自分の気持ちを表現することが苦手になってしまったように感じています。1歳半の時のトイトレ中に床でおしっこを漏らすと「なんで、床でしたの!?誰が掃除すると思ってるの!?」と子ども自身を否定してしまうような言葉を投げかけたこともありました。今思うとぞっとする子育てをしていました。

ママ友との交流や出会いが転機に

「見守る育児」で心がほどけた

転機となったのは、地元の子育て支援センターでの出来事でした。その日、ふと目にとまったのは、ゆったりとした雰囲気で育児を楽しんでいる、あるママさんの姿。お子さんと目を合わせて笑い合いながら、成長のペースに寄り添っている様子が、とても印象的だったのです。その方がモンテッソーリ教育を実践していたかどうかは、今でもわかりません。 でも、その時の私は、思いました。「あ、育児って、教科書通りじゃなくていいんだ」「もっと肩の力を抜いて、子どもと向き合えばいいんだ」長い間、頭の中にあった「〜しなければならない」というプレッシャーが、ふっと軽くなった気がしました。

それでも解けない”理想の母親像”

それから私は、いろいろな育児法について調べるようになり、モンテッソーリ教育と出会いました。そこには、子どもを”管理する”のではなく、“信じて見守る”という考え方があり、心が大きく動かされました。「これだ、私がやりたかった育児はこういうことだ」と感じたのを、今でも覚えています。とはいえ、すぐに実践できたわけではありません。頭では理解できても、心や行動がすぐに変わるわけではないのです。自分の中にはまだ、親から受け継いだ価値観や、社会が押しつけてくる“理想の母親像”が根強く残っていました。それらの「呪縛」から抜け出すには、もう少し時間が必要でした。でも、確かにその時から、私の育児に対する意識は少しずつ変わって行ったと思います。

2人目の育児は「のびのびと個性を伸ばす」ことを決意

2人目を育てる時、私は“少し余裕”がありました。それと同時に、モンテッソーリ教育を知っていたことで、子どもの性格をそのまま受け止められるようになったのです。今も、大声をあげてしまうことや、言い方がきつくなることも、まだあります。でも、それでも「この子はどんなことが好きなんだろう」「今日は何を感じてるのかな?」と、心に寄り添うことを意識できるようになりました。特に声掛けの部分では大きく変わっていったように感じます。「〇〇はダメ!」→「〇〇はしていいのかな?」、「〇〇していい?」と聞かれて、「ダメ!」→「いいよ!〇〇してからね」というような声掛けに変えてから、家庭の中の空気も穏やかな雰囲気に変わりました。

上の子との関係を取り戻すためにできること

「話を聞くこと」から再スタート

今、私は1人目の子と少しずつ関係を取り戻そうとしています。以前は「ちゃんとしなきゃ」「言うことを聞かせなきゃ」と、ついコントロールしようとしてしまっていました。でも今は、「聞くこと」から始めることが一番の近道だと感じています。「学校どうだった?」「今日は何が楽しかった?」そんな風に声をかけながら、上の子が話したくなるタイミングを、焦らず待つようにしています。最初のうちは「わからない」「別に」と言われてしまうことも多かったです。 でも、少しずつ、「今日は〇〇したよ*と、自分から話してくれる場面が増えてきました。もちろん、その日の気分によっては口数が少ない日もあります。そんな時は、無理に聞き出そうとはせず、「今日はそういう気分なんだね」と、娘の気持ちを尊重することを大切にしています。

今、私は1人目の子と少しずつ関係を取り戻そうとしています。以前は「ちゃんとしなきゃ」「言うことを聞かせなきゃ」と、ついコントロールしようとしてしまっていました。でも今は、「聞くこと」から始めることが一番の近道だと感じています。「学校どうだった?」「今日は何が楽しかった?」そんな風に声をかけながら、上の子が話したくなるタイミングを、焦らず待つようにしています。最初のうちは「わからない」「別に」と言われてしまうことも多かったです。 でも、少しずつ、「今日は〇〇したよ*と、自分から話してくれる場面が増えてきました。もちろん、その日の気分によっては口数が少ない日もあります。そんな時は、無理に聞き出そうとはせず、「今日はそういう気分なんだね」と、娘の気持ちを尊重することを大切にしています。

一対一の“特別な時間”を意識してつくる

そして、意識しているのが「上の子だけの時間」を作ること。下の子が習い事に行っている間に一緒に絵本を読んだり、一緒に好きなことをしたりします。あとは、朝起きた時、抱きしめて、「今日も大好きだよ!」と伝える時間。特別なことではなく、“あなたは大切だよ”というメッセージを行動で伝えるようにしています。もちろん、下の子も特別な時間を作っていますよ!

まとめ:完璧じゃなくていい。心を寄せる育児へ

かつて私は「毒親」だったかもしれません。でも、モンテッソーリ教育に出会い、「正解を探す育児」から「心を寄せる育児」へと変えることができました。子どもは、一人ひとり違って当たり前。親もまた、間違えながら成長していける存在です。もし、今「ちゃんと育てなきゃ」と肩に力が入っているお母さんがいたら、こう伝えたいです。「あなたは、もう十分がんばってるよ」そして、「子どもと一緒に、ゆっくり成長していきましょう」

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