「性教育って、小学生になってからでいいんじゃないの?」「まだ早いって思ってたけど、保育園で『ち○ち○』って言って笑ってる…。そんなふうに思ったこと、ありませんか?実は、性教育は“早ければ早いほどいい”と言われているんです。でも、「何をどう教えたらいいの?」「間違って教えたら逆に混乱させちゃうかも…」と不安になる方も多いはず。
この記事では、モンテッソーリ教育の考え方をベースに、「はじめての性教育」をどう始めればいいか、実際の体験談を交えながらお伝えします。性教育は、“命の教育”。あなたの子どもの心を守り、未来を変えるかもしれません。
私が性教育を始めた理由とは?

きっかけは、ママ友からの「性教育って知ってる?
公園で子どもたちを遊ばせているときに、ママ友から「性教育って知ってる?」という言葉がきっかけでした。聞けば、幼児教育は言葉がわかるようになってきた3歳ころから始めるのがよいとのこと。私は娘を2人持つ母なので、自分の体を守るためにもそのことは教えたいなと思っていたのですが、そんなに早く何を教えたらいいのだろう?という疑問がわいたのを覚えています。自分の子どもにはまだ早いかもなぁ。とまで考えていました。私自身、小さいころにそのような教育を受けたことがなかったので、タブーとまでも感じていました。
モンテッソーリ教育にヒントがあった!
まずは、性教育について自分が知らなければ!と思い、勉強を始めました。調べていくうちに、私の子育ての軸にしているモンテッソーリ教育では、「子どもをひとりの人格として尊重する」ことが大前提。体や感情、自分自身について知ることは、まさに“自立”の第一歩。性教育はその土台になると感じました。子どもが何気なく質問してきた体のことについて、嘘偽りなく話をする。それも必要だと感じています。
性教育の始め方3ステップ!

ステップ1:正しい名前で教える
性教育の第一歩は、体の部位に正しい名前を使うこと。おちんちん、おしり、乳首、おっぱいなど、恥ずかしいと思われがちな言葉も、赤ちゃんの目・鼻・口と同じように“体の一部”として自然に教えます。そのまま、伝えることには抵抗があったので人体の絵本を使って、「これは男の子にある“ペニス”っていうよ」と伝えました。本当にこんなこと行っていいのか!と少しドキドキしました。でも、子どもはとても素直に「ふーん」と受け入れました。伝えた後は、「この言葉を聞いて、嫌な気持ちになる人もいるのでレストランなどほかの人がいる場所では言わないようにしようね。」とルールも一緒に付け加えるといいかもしれませんね。
これは、モンテッソーリの「敏感期(特定のことを吸収しやすい時期)」を逃さないという考えにも通じています
ステップ2:プライベートゾーンを教える
次のステップは、「触れていい場所」と「触れてはいけない場所」の違いを教えることです。ルールはとてもシンプルに伝えます。「水着で隠れる部分は、誰にも見せなくていいし、触らせなくていいんだよ」「もし誰かが触ろうとしたら、“やめて!”って言っていいんだよ。」さらに、「人の体も同じように大切にしようね」と伝えることで、相手を思いやる心=性の尊重も自然に育ちます。このことは、1回や2回伝えたからと言って伝わるものではありません。気づいたと気に、「体の大事なところはどこだったかなー?」など繰り返し伝えることで子どもたちも少しずつ理解してくれています。
家庭でできる!性教育のアイデア集

絵本の力を借りよう
性教育は、つい、親の感情や価値観が入ってしまいがち。そんな時は、絵本の力を借りるとグッと伝わりやすくなります。わが家でも取り入れているおすすめの本たちはこちら↓
子ども向けの絵本:
『だいじ、だいじ、ど~こだ?』(対象:3歳〜)
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『わたしのはなし』(対象:3歳〜)
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『ぼくどこからきたの?』(対象:5歳〜)
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これらの本は、イラストや文面がシンプルで、親子で会話しながら読むことができます。「なんで?」「どうして?」という質問も自然に広がっていきますよ。
大人向けの本:
『おうち性教育はじめます』
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『メグさんの女の子・男の子からだBOOK』
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『0歳からはじまるオランダの性教育』
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大人向けの本はとても勉強になります。日本の性教育のみで育ってきた私にとって、性教育ってこんなに奥が深いんだな。と感じています。1人、1人が生きていく中で大事なことを恥ずかしいものだと思い込み勉強もせず生きてきた私。よく生きてこれたなと感じます。子どもと一緒に性教育を始めるのも悪くないですよ!
日常の会話に“性教育”を溶け込ませる
性教育って、特別なイベントのように思われがちですが、実は日常の何気ない一言こそがいちばん大切です。わが家でも、日々の生活の中で「性」の話題を自然に取り入れるようにしています。
たとえば、街中で赤ちゃんを見かけたときに「ママのおなかの中にいたんだよ〜」と話しかけたり、お風呂で体を洗うときに「ここは大切なところだから、ていねいに洗おうね」と伝えたりしています。性教育を意識するようになってからは、トイトレの際にも「どうして前から拭くのか」という理由まで説明しながら教えるようになりました。子どももきちんと理解しようとしてくれるので、“守る力”が育っていることを実感しています。
先日は、子どものほうから「なんで、女の子は胸が大きくなるの?」という質問が飛び出しました。正直、私もその場ではうまく答えられず、「調べてから教えるね」と返答しました。そして後から、「女の子の胸の中には、赤ちゃんに母乳をあげる“乳腺”っていう部分があるんだよ。それが大きくなるから、外から見てもふくらんでくるんだって」と説明しました。こうした会話の中で気づいたのは、私自身も自分の体について意外と知らないことが多いということ。「一緒に調べて、一緒に知る」という姿勢は、子どもとの信頼関係を深めるチャンスでもあります。
このような日々の積み重ねが、子どもの中で「性=恥ずかしいもの」ではなく、「性=大切なこと」として育まれていくんです。
まとめ:性教育は“今この瞬間”から始められる

性教育と聞くと、身構えてしまうかもしれません。でも、特別な知識や教材がなくても、親の姿勢ひとつで十分始められます。モンテッソーリ教育が教えてくれるのは、「子どもには自分を守る力がある」ということ。そして、その力を引き出すのが、親の役目。ぜひ、今日から「正しい名前で教える」「プライベートゾーンの大切さを伝える」この2つから始めてみてください。
性教育は、命を尊ぶこと。
自分を大切にすること。
そして、未来の幸せを守るための“最初の贈り物”です。
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\性教育って難しくない!/
まずは一歩を踏み出してみませんか?
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