外出時でも子どもが静かに

モンテッソーリ教育

子どもがうるさいのは“悪気”じゃない

子どもは「静か」の意味がわからない

「静かにしなさい!」と何度言っても効かない…。レストランや親せきの集まりで、周囲の視線が痛くて、心が折れそうになることってありますよね。でも実は、子どもにとって“静かにする”は、とてもあいまいで難しい指示なんです。大人にとって当たり前の「今は静かにする場面」も、子どもにはまだピンと来ていないことがほとんど。モンテッソーリ教育では、子どもは“今ここ”を一生懸命に生きている存在として捉えます。つまり、「うるさくしている」のではなく、「楽しくて、つい声が出ちゃった」だけ。 悪気はないんです。

怒るよりも“環境”がカギ

モンテッソーリ教育では、「子どもを変えようとするより、環境を整えること」を重視します。 外出先で静かにしてほしいなら、“静かに過ごせる環境”を事前に整えることが大切なんです。子どもは、自分の年齢や発達段階に合った活動に出会うと、驚くほど集中し、静かになります。これは「集中の喜び」とも言われていて、静けさは“教え込むもの”ではなく、“自然に生まれるもの”だというのがモンテッソーリの考え方です。

モンテッソーリ的!静かに過ごせる「仕掛け」

持ってて安心!“おしごとポーチ”

モンテッソーリ教育では、遊びのことを「おしごと」と呼びます。 自分で選び、手を使い、集中できる活動を意味していて、静かに過ごしたい時に大活躍!外出時には「おしごとポーチ」を用意しておくのがおすすめです。要はお出かけ用おもちゃのこと。ポイントは、お子さんが好きなもの・手を動かせるもの・コンパクトで音が出ないもの。これだけで「静かにして!」がぐっと減りますよ。私も子どもが3歳になるまではお絵描きセットやシールブックなどポーチサイズではなくトートバッグサイズで持ち歩いていました。その日の気分でほしいものが違ったり、すぐに飽きてしまったりしていたので、最低でも5種類の”お仕事”を持ち歩いていました。持ち歩くものは、外出専用のバッグに保管して家では見せないようにしていました。その方が新鮮味があって子どもたちの食いつきが良かったように思います。

“見通し”が子どもの不安を和らげる

もうひとつの大切なポイントが「見通し」です。子どもは「今から何が起こるのか」がわからないと、不安や退屈で落ち着きません。だから、出かける前にこう伝えてあげましょう。「これからレストランに行って、ご飯を食べるよ。30分くらい座って過ごして、そのあとお店の外に出られるからね」これだけで、子どもの中に安心感が生まれます。見通しを持てると、子どもは自然と待つ力が育ちます。それが、モンテッソーリ教育でいう「自己コントロール」の第一歩なんです。私も「見通し」の立たない予定はいつ終わるの〜!?ってイライラしてしまいがちな気がします。大人も子どもも一緒ですね。

うまくいかない日もある。だから大丈夫。

“ダメな母親”なんていない

どんなに準備しても、騒いでしまう日、周囲に冷たい目を向けられる日もありますよね。
でも、大丈夫。子どもは成長の途中。ママも同じく、日々、成長している最中です。「うまくいかなかった」ではなく、「今日はここまで頑張った」と自分をほめてあげてください。

子どもの気持ちに寄り添う言葉を

騒いでしまった時に頭ごなしに「やめなさい!」と叱ると、子どもは自分を責めてしまいます。それよりも「退屈だったね」「遊びたかったんだよね」と、子どもの気持ちを代弁する言葉をかけてみてください。その言葉が、子どもの心を落ち着かせ、信頼関係を強くしてくれます。叫びたい気持ちをグッと飲み込んで優しい声掛けをすると次につながるんだと自分に言い聞かせながら言葉をかけています。

まとめ

静かにしてほしい時、つい声を荒げたくなってしまいますよね。でも、モンテッソーリ教育の視点を持つと、ちょっと見え方が変わってきます。

✔ 子どもは“静か”の意味がまだわからない
✔ 見通しと環境があれば、自然と落ち着ける
✔ ママ自身も「成長の途中」でOK!

完璧を目指さなくても大丈夫。 ほんの少し準備して、ほんの少し心を寄せて。あのお母さんはしつけも出来ないの!?とでも言わんような周囲の目。でも、大丈夫!そんな人たちの子どもも少なからず子どもの時は誰かに迷惑かけてたはず!!今日も「ママ達、おつかれさまです!」

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