わが子には、できるだけ良い教育を受けさせたい」そう願うのは、どの親にとっても自然なこと。でもその思いが強ければ強いほど、気になるのが教育費。特に幼児期は選択肢が多すぎて、「あれもこれも」と詰め込みすぎると、気づけば家計がカツカツに…。
今回は、そんな私が実際に子どもの教育にかけたリアルな金額と、どこでどう節約してきたのかをご紹介します。無理せず笑顔を守る「かしこいお金の使い方」、長くなりますが、ぜひ参考にしてください。
1.我が家のリアルな幼児教育費とは

1-1.毎月かかる費用はこのくらい!
現在、6歳の子はピアノとアートクラスの2つ、3歳の子は体操、スイミング、アートクラス、リトミックの4つの習い事に通っています。ふたりあわせて毎月約3万円の月謝がかかっています。単純に年間で約36万円が習い事関連の教育費に。これだけでもなかなかの金額ですが、実際にはそれだけで終わりません。
学費は月5万円、さらに幼稚園の保育料が月6,000円、雑費が約4,000円と、こちらも合わせて毎月1万円がかかっています。つまり、わが家が毎月教育費として使っている金額は、合計でおよそ9万円。正直、家計に占める割合も大きく、決して軽視できない出費です。でも「やらせてあげたい」という親心もあって、なかなか減らす決断は難しい…。まさに、悩みながら試行錯誤の日々です。
1-2.見落としがちな“プチ出費”の落とし穴
さらに厄介なのが、気づきにくい“プチ出費”たち。例えば、入会金、年間登録料、冷暖房費、バス代、教材費、発表会用にドレスや靴を買い足す、発表会のための登録料、そのための特別レッスン代金、それに加えて、教室までの交通費や駐車場代、子どもを待っている間にカフェで過ごしてしまうと、そこでもちょこちょこお金がかかってしまいます。これらは家計簿にしっかり記録していないと、どこでどれだけ使ったのか見えにくい部分。私も最初は「そんなに使ってないよね」と思っていたのですが、1年間のレシートを見返してゾッとしました。まさに“ちりつも”の恐怖です。
1-3.習い事だけじゃない
幼児教育にかかる費用は習い事だけでは終わりません。幼稚園や学校に通うとなれば、学費や教材費、さらに制服代など、想像以上に出費が重なっていきます。例えば幼稚園では、夏冬の制服や体操服など一式でおよそ5万円が相場。私はありがたいことに制服はおさがりを譲っていただけたので体操服のみを購入し約1万円、さらに入園時に必要なバッグセットやお道具箱、ハサミやのりなど園指定の教材を揃えるのに2万円ほどかかりました。そして小学校になるとさらに出費は増えます。制服のある学校を選んだこともあり、夏冬の制服と体操服一式で13万円、入学用のバッグやお道具箱、教材費に1万円、教科書で1万円、文房具が約5千円、そして10年間の保証付きタブレットが約10万円。わが家では3学年差で入園と入学が同じ年に重なったため、この年だけでおよそ29万円の出費になりました。さらにランドセルも購入するとなると、平均5万円前後の追加出費。今振り返ると、毎月たった1,000円でも「学校準備費」として積み立てておけばよかった…と本気で後悔しています。入園・入学は嬉しい節目ですが、家計にとってはかなりのイベント。だからこそ、早めの準備と情報収集が本当に大切だと痛感しました。
2.わが家が実践!リアルに効果があった節約術

2-1.無料&格安の学びをとことん活用
高い教材や有名な教室だけが「良い教育」だと思っていた私。でも、子どもの興味あることをYouTubeの動画で見たり、ネットで調べたり、無料アプリで遊ぶ中で、娘が楽しそうに英語の歌を口ずさんでいたり、自然と文字に興味を持つ姿を見て、価値観がガラッと変わりました。ネットで無料でダウンロードできる幼児用プリントを印刷して”一緒に”プリントをするのもおすすめです。
2-2.習いごとは“掛け持ち”より“集中型”へ
以前の私は、「あれもこれもやらせたい」と習いごとをいろいろとさせていました。でも、子どもは自主的に始めたわけではないので「楽しくない」「行きたくない」と言い始めます。なので、辞めたいと言ったのは思い切り辞めさせて、続けたい習い事だけに集中しています。今では、子どもが「〇〇をやりたい」というまで新しく何かをさせようとは思っていません。たまに「新しく始めたいことない?」と体験を促すことはやっています。
2-3.なるべく徒歩圏内
駐車場代やガソリン代が結構かかるので、なるべく家から歩いて行ける距離の学校や幼稚園、習い事をえらんでいます。大きくなれば自分で歩いて行けるようにもなるし、近所だと何かと安心なので、距離も基準に選んでいます。あとは、子どもたちの習い事がバラバラの場所だと送迎だけで時間も費やしてしまうので、基本的に習い事の範囲を決めてその中から選ぶようにもしています。
2-4. 制服やランドセルは“おさがり”で賢く節約!
制服やランドセルって、意外と高いけど…実はとっても丈夫で長く使えるアイテム。しかも、毎年デザインや仕様が大きく変わることも少ないので、中古でも十分に活用できます。そこでおすすめなのが「おさがり」!近所のお友だちや先輩ママに声をかけたり、バザーやフリマアプリを活用したりすれば、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。
特に学校用品は、「もう使わないけど、なんとなく捨てられない…」と保管しているご家庭も多いはず。そんなとき、「もしよければ譲ってもらえませんか?」とひと言伝えるだけで、快く譲ってもらえることもあります。わが家も実際に制服をおさがりでいただき、かなり助かりました!節約になるだけでなく、使い慣れたものを引き継ぐことで、子どもにとっても安心感につながることも。まずは周囲に声をかけてみることから、始めてみてはいかがでしょうか?
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3.お金をかけずに“学び”を深める方法

3-1.モンテッソーリの考えを取り入れたおうち遊び
モンテッソーリ教育に出会ってから、「学びって、日常の中にあるんだ」と気づかされました。特別な教材がなくても、洗濯物をたたむ、野菜をちぎる、お皿を並べるなど、生活の中の“お手伝い”はすべてが立派な教育。また、手先を使う遊びや、お片付けを通じた秩序感覚など、自分で考えて動く力が自然と育まれていきます。これらの体験はどれもお金がかからず、それでいて子どもの成長に直結する学びばかり。今では毎週土曜日のお菓子作りの時間に何を作るか子どもと話し合う時間が、私の楽しみにもなっています。ただ、やりたくないという気分のときもあるので、その時は無理にさせるのではなく、「やりたくなったら教えてねー」というように軽い気持ちで”お手伝い”に誘っています。
3-2.親も一緒にやるスタイルが効果絶大
子どもにとって、いちばんの先生はやっぱり親なんだと感じる瞬間があります。最近、私が特に実感しているのが「親が楽しんでいる姿そのものが、最高の教材になる」ということ。例えば、絵本を一緒に読んで「どのキャラクターが好きだった?」なんて話していると、自然と会話が広がり、子どもの想像力もグングン育っていきます。同じ動画を観た後に「さっきの動物、何だった?」とクイズのように会話するのも、子どもにとっては楽しい学びの時間。また、昆虫図鑑や植物図鑑を持って外に出かけ、実際に見つけた虫や花を一緒に調べるのもワクワクが止まりません。中でも一番おすすめなのが、親子で一緒にできる料理。材料を量るたびに「あと何グラム必要かな?」と声をかけるだけで、自然と数字にも強くなっていくのを感じます。
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まとめ:大切なのは「かけ方」と「向き合い方」

「子どもの未来のために」と、つい気合いを入れてしまいがちな幼児教育。でも実は、親の工夫と意識ひとつで、教育費はグッと抑えることができます。大切なのは、「お金をかける=いい教育」ではなく、「子どもの興味と成長に合ったものに、必要な分だけかける」こと。我が家でも試行錯誤しながら、本当に必要なことだけを見極めてきたことで、無理なく続けられる“笑顔の教育費”が実現できました。そして何より、親が一緒に学びを楽しむことこそ、子どもにとっては最高の教育。特別な教材や高額なレッスンがなくても、日常の中には学びのチャンスがあふれています。これからも、子どもと一緒に楽しみながら、お金も気持ちも豊かに過ごせる教育ライフを目指していきたいですね。この記事が、少しでも誰かの不安を軽くし、前向きな一歩につながればうれしいです。
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