幼稚園や保育園に通うようになると、子どもの生活のほとんどを先生やお友達と過ごすようになります。親としては「今日はどんなことをしたのかな?」「誰と遊んだのかな?」と知りたい気持ちでいっぱいですよね。
ところが、帰り道に「今日なにしたの?」と聞いてみても返ってくるのは「忘れた」「わからない」。毎回同じ返事だと、ちょっと寂しく感じてしまったり、忘れたってことないやろ!とツッコミたくなることもあると思います。
実はこれ、“あるある”なんだなとママ友と話していて安心しました。
今回は、私自身が試してみて効果があった 「クイズ形式で会話する工夫」 を、体験談を交えてご紹介します。
「今日なにした?」に答えてくれない子どもたち
ある日の帰り道。
お迎えの車の中で「幼稚園・学校は楽しかった?」「今日、なにしたの?」と聞いてみました。でも返ってくるのは、興味ないって感じで「わかんない。」「忘れた。」ほぼ毎日、同じ返事でした。
親としては「忘れるわけないやん。」とモヤモヤ。正直なところ「せっかく幼稚園・学校でいろんな経験をしてきたはずなのに、何も聞けないのはもったいないな」と感じていました。
そんなモヤモヤを、ある日、担任の先生に相談してみることにしました。
先生からのアドバイス:「具体的に聞いてみて」
担任の先生に「帰りに今日のことを聞いても全然答えてくれなくて…」と話してみました。
すると先生は笑いながら「よくあることですよ。『なにした?』だと答えにくい子もいるんです。もっと具体的に聞いてみるといいかもしれませんね」と教えてくれました。
そこで早速その日の帰りに「今日はブランコで遊んだかな?」とか「お絵かきした?」と、なるべく具体的に質問をしてみました。
すると返ってきたのは、「ちがーう!」「やってない。」と冷たい返事でした。うーん、これはこれでスッキリしない、結局何をしたのかはわからないまま…。
クイズ形式にしてみたら会話が弾んだ
そこで思いついたのが「クイズごっこ」にしてしまうこと。
「今日はブランコしたかな~?」
「ちがーう!」
「じゃあ、お砂場かな~?」
「ちがーう!」
「えー?ママ、もうわかんなーい!せいかいは~?」
すると子どもはニヤニヤしながら、「〇〇ちゃんと一緒に積み木したんだよ!」と答えてくれたんです。このとき初めて、「なるほど、子どもにとっては“質問される”よりも“遊びの一部になる”ほうが答えやすいんだ」と実感しました。
なぜ「クイズ形式」が効果的なのか?
普段の私の性格上、何かあると怒ってばっかりだったので、子どもも「何したの?」の質問に対して頭の中に一日の出来事がバーッと浮かんできて、どこから話せばいいかわからなくなってしまい、何を答えれば「正解」なのかパニックになっていたのではないかと。
ところが、クイズ形式にすると“正解を当てる遊び”に早変わりして、「ちゃんと答えなきゃ」というプレッシャーがなくなり、楽しみながら話せるようになったのでは?と思っています。
クイズ形式のコツ(会話例つき)
私が試してみて効果的だったポイントをご紹介します。
- 正解を急がない
- 何回も「ちがーう!」が続いても焦らず、「えー、わかんなーい。」と楽しそうに続けましょう。
- 子どもは“ママが間違える”のを楽しんでいるので、あえて外すのも効果的◎
- お友達や先生の名前を入れる
- 「今日は〇〇ちゃんと遊んだ?」と聞くと「そうそう!」と会話が広がることも。
- 「今日は〇〇先生に怒られた?」とあえてネガティブなことも聞いちゃいます。
- 家族の遊びにする
- 「ママわかんないから、みんなに聞いてみようっと」と言って、パパやほかの家族に聞いて、みんなを巻き込む。
話したくないときは「感情」に注目
もちろん、毎回うまくいくわけではありません。中には「話したくない日」もあります。
そんなときに「なんで言わないの?」「ちゃんと教えて」と言ってしまうと、余計に口を閉ざしてしまいます。
私が工夫しているのは、行動ではなく「感情」に注目すること。
例えば「今日はちょっと怒っているみたいだね」と声をかけてみると、子どもが「だって〇〇君が遊ばないって言ったんだよ」とポロっと本音を話してくれることがあります。
子どもが話しやすくなる工夫いろいろ
- 帰り道に聞くのではなく、寝る前(部屋を暗くした後)に聞く
→ 落ち着いてからの方が話してくれる場合も。 - 「今日は何食べた?クイズ」にする
→ 「パンだったかな?」「カレーだったかな?」と食べ物から入ると答えやすい。 - 行事がある日は行事をきっかけに
→ 今日は「お弁当の日」だったけれど何が入ってたっけ〜?など。
まとめ:遊び感覚で「今日なにした?」を楽しもう
うちの子どもたちは言葉で伝えることが苦手です。正しい答えを言わなきゃ。間違えてはいけないというプレッシャーが 「今日なにした?」という質問に、かえって答えにくくなってしまっていたのではないかと思います。
そんなときは、
- クイズ形式で遊び感覚にする
- 正解を急がずに楽しむ
- 話したくない日は感情に寄り添う
この3つを意識するだけで、子どもが自然と一日の出来事を話してくれるようになります。
私自身も「今日なにした?」の答えが毎回「忘れた!」だった頃は少し寂しかったのですが、今では「今日はどんなクイズにしようかな?」と親子で楽しむ時間に変わりました。
同じように悩んでいるパパやママは、ぜひ試してみてください☆
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