現代社会では、スマホやテレビが子どもの生活の一部になっています。親にとっても便利なツールですが、使い方を誤ると子どもの発達に影響を与えることも。そこで、モンテッソーリ教育の視点から、適切な関わり方について実体験を交えて考えてみようと思います。
1. スマホ・テレビが子どもに与える影響

1-1. 受動的な学びになりやすい
スマホやテレビは情報を一方的に受け取るため、子どもが自発的に考える機会を奪うことがあります。モンテッソーリ教育では「自ら考え、行動すること」が重要視されており、受動的な学びは推奨されません。スクリーンを見つめる子どもの表情を見ると、まるで夢中になっているように見えますが、実際には思考が停止していることも少なくありません。「心ここにあらず」とはまさにこの状態を指すのだと、日々の様子を見て実感しています。
1-2. 感覚の発達が遅れる可能性
幼児期は五感を使って学ぶ大切な時期です。しかし、スクリーンを見ている時間が長くなると、手を使う機会が減り、感覚の発達に影響を及ぼすこともあります。モンテッソーリ教育では、「触れる・動かす・観察する」といった体験を重視しています。振り返ると、テレビの時間が多かった時期は、五感を使った遊びの機会が著しく減っていたと感じます。子どもの成長には、実際に触れたり試したりする経験が欠かせません。
2. スクリーンタイムとの上手な付き合い方

2-1. 時間を決めてルールを作る
「1日30分だけ」「食事中は使わない」など、スクリーンタイムのルールを作ることが大切です。親子で話し合い、納得できる形にすると、無理なく習慣化できます。食事中に見ないこととベッドルームに持ち込まないことに関しては、大人も子どもと同様にルールを守るように取り組んでいます。
2-2. 親が見本を示す
子どもは親の行動をよく観察しているもの。親がスマホを長時間使っていると、子どももマネをしてしまいます。私自身、何気なくスマホやPCを触っていると、子どもたちから「ずるいー」「スマホばっかり見てる!」と注意を受けることが増えました。その言葉にハッとさせられ、家ではスマホやPCを手の届かない場所に置くようにしました。子どもに良い習慣を身につけさせるためには、まず親が手本を示すことが大切です。
3. モンテッソーリ教育を取り入れた代替案

3-1. 手を使う遊びを増やす
モンテッソーリ教育では、手を使う活動を大切にしています。例えば、ブロック遊び、折り紙、粘土遊びなど、手を動かして何かを作る遊びは、子どもの創造力や集中力を育むのに効果的です。特に3歳までは、親がそばで見守りながら一緒に遊ぶことで、安心感を与えつつ興味を引き出すことができます。成長とともに、少しずつ一人で遊べる時間が増えてくるので、最初は大変でも焦らずに見守りましょう。
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3-2. 自然の中での体験を増やす
公園遊びや散歩、家庭菜園など、自然に触れる機会を増やすことで、子どもは多くのことを学びます。特に幼児期は、土に触れたり風を感じたりすることで五感が刺激され、感覚の発達が促されます。以前は幼稚園が終わるとすぐに帰宅していましたが、今では幼稚園の後に1時間は外遊びをするようにしています。また、休日も15分だけでも散歩に出かけたり、ベランダで水遊びをしたりと、できるだけ室内にこもらないように意識しています。
まとめ

スマホやテレビは便利なツールですが、使い方次第で子どもの成長に悪影響を与えることもあります。モンテッソーリ教育の視点を取り入れながら、スクリーンに頼りすぎない生活を心がけましょう。親自身が意識を変えることで、子どもの健やかな成長をサポートできます。
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