完璧主義が子どもに与える影響とは?

子どもの自主性が育ちにくくなる
完璧主義な親は、子どもに対して細かいルールを作り、それを守らせることに一生懸命になりがちです。はい、私です…。しかし、それが行き過ぎると子どもは「失敗してはいけない」と思い込み、自分の考えで行動することを怖がるようになります。実際に、私の長女も失敗することが悪いこと、恥ずかしいことと思い込んでしまい、新しいことにチャレンジすることを嫌がります。自分で判断する機会が減るため、主体性や自己決定力が育ちにくくなるのです。
親のストレスが増える悪循環
「ちゃんとしてほしい」という思いが強いほど、子どもが思い通りに動かないとイライラしてしまいます。完璧を求めすぎると、親自身のストレスも増え、「私の育て方が悪いのでは?」「私が理想としている母親像と違いすぎる。」と自己嫌悪に陥ることも。結果として、子どもも親も疲れてしまう悪循環にハマってしまいます。
モンテッソーリ教育の基本と完璧主義の違い

モンテッソーリ教育は「環境を整える」ことが大切
モンテッソーリ教育では、「子どもが自分で選び、考え、行動できる環境を作ること」が重要とされています。親が決めたルールを守らせることよりも、子ども自身が「やってみたい!」と思う環境を整えることが大切なのです。
「できた!」を増やすことで自主性を伸ばす
子どもは成功体験を積むことで自信をつけ、主体的に動くようになります。親が「こうすべき!」と先回りするのではなく、できるだけ子ども自身の判断を尊重することが大切です。例えば、服の選び方やおもちゃの片付け方を決める際に、子ども自身に選ばせることで、自主性が育まれます。
完璧主義ママがストレスなく子どもを尊重する方法

ルールを「最低限のものだけ」に絞る
細かすぎるルールは親も子どもも疲れてしまいます。そこで、「安全・健康・社会性」の観点で本当に必要なルールだけに絞ることが大切です。それ以外は子ども自身の判断に任せることで、親のストレスも減り、子どもも自由に考える機会が増えます。私のうちでは守ってほしいルールを書き出しています。私とパートナーが子どもたちに守ってほしいルールの基準が違うのでルールが増えがちですが、話しあって、ルールを簡潔にするようにしています。
「まぁいいか」を口ぐせにする
完璧主義な人ほど、少しのミスやズレが気になってしまいますが、「まぁいいか」と思える余裕を持つことが大切です。例えば、おもちゃの片付けが完璧でなくても、「やろうとしたこと」が大切だと考え、完璧さよりも努力を認めるようにしましょう。私の場合は、子どもが「歯を磨きたくない!」と言ったら、「まぁいいかぁ〜」と声に出します。するとすごく楽になります。思うだけでなく、口に出してみると本当にどうでもいいことのように感じることもあります。(まぁよくないときが多いですが。)
ほかにもやってみたこと

自分のタスクに優先順位をつける
自分がやりたいことを細かくリストアップし、超重要、重要、別にの3つくらいに分け、私がやらなければ!やりたい!という家事、仕事を優先して行っています。ほかの部分は週1や月1回というように回数を減らすようにしています。特にタスク管理が得意、好きな方はこの方法は有効です。ただなんとなく毎日のように家事と仕事をこなしているので、一度すべての作業を可視化することをお勧めします。私もこんなに作業をしているとは思いませんでした!
助けを求める
家事ややることリストを作成して、やらなくてもいいこと、やりたくないことが見つかったら、その仕事を家族に助けを求めてみました。すると、子どもたちはお風呂掃除、玄関の靴の整理を自ら担当してくれるようになりました。パートナーも私がこんなに家事をこなしていることを知らなかったので食器洗い、洗濯を担当してくれることになりました。後の掃除は週1で家事代行を頼むことに決め、残りの家事を私が担当することに。やること、考えることが半分以上減ると思うと少し肩の荷が下りたような気がします。完璧主義の私は人に頼るという考えがなかったので、みんなが協力してくれると言ったときに頼ってもいいんだ!できなくてもいいんだ!と楽になりました。
まとめ

完璧主義な親は、子どものために最善を尽くそうとするあまり、つい細かいルールを作りがちです。しかし、それが子どもの自主性を奪い、親自身のストレスにもつながることがあります。モンテッソーリ教育の基本を取り入れ、「環境を整える」「最低限のルールにする」「まぁいいかの精神を持つ」ことで、子どもを尊重しながら、親自身も楽に子育てができるようになります。完璧なんてありません!!一緒に成長していきましょう!
コメント